「平和の祭典 MURAMID」に派遣される8名のユースが、インターネット上で議論を重ねて「非核平和宣言文」を日本語と英語で作成しました。この宣言文を9月21日からエジプトで開催される「平和の祭典」で世界に向けて発信します。
他人事ではいけない。
私たちに何ができるだろう。
NO MORE HIROSHIMA!
NO MORE NAGASAKI!
NO MORE HIBAKUSHA!
65年前、3千度を超える熱線で広島と長崎のまちは一瞬で壊れ、火の海となった。20万以上の市民の命が、奪われてしまった。
黒こげで横たわる遺体や、全身が焼けただれた被爆者の写真を見るたびに胸が詰まる。熱かっただろう、痛かっただろう。
さらに放射能は後遺症の原因となり、長い長い苦しみをもたらした。
核兵器はいらない。
でも、「バランス・オブ・パワー」の名目で、今も存在し続けている。
小型化され、使いやすくなったということだ。
人類は、沢山の命を奪う術を知っているのなら、沢山の命を救う術だって知っているはずなのに。思いやりの心を持っているはずなのに。
核兵器を盾に脅し合っている世界が、戦争で傷つけ合っている世界が、平和な世界だと言えますか? 私たちは、そんな世界は望まない。
私たちの願いは、核兵器を全廃すること。
被爆者の体験を風化させてはいけない。だから、私たちはここに立っている。今こそ、行動の時だ。国籍、民族、言語や肌の色、宗教の違いを乗り越え、核兵器廃絶の願いとともに、私たちは必ず手を取り合える。
どんなにかすかな光でも、たくさん集めるとまぶしく感じられるように、
ひとりひとりの思いは小さくても、集まれば大きな力になる。
私たちの強い思いが、世界を変える。
悲しみのない世界を、武力ではなく「信頼と対話」によって共に築こう。
NO MORE HIROSHIMA!
NO MORE NAGASAKI!
NO MORE HIBAKUSHA!
今は小さな一歩でも、核なき未来への大きな一歩となると強く信じて。