教育新聞でアートマイル連載その2

教育新聞(教育新聞社)のアートマイル連載2回目は、一枚の絵を海外の子どもたちと一緒に完成させるために、どのように協同学習を進めていくのかについてです。

【連載】世界につながる壁画作成 アートマイル
 第2回 6月23日(木) 「協同学習、どのように進めるか」

【寄稿文】 ジャパンアートマイル 代表  塩飽 隆子

 

 今回は、海外のパートナー校とどのように協同学習を進め、1枚の大きな絵を共同制作するのかという話。教師の中には「とても面白そうなプロジェクト。でも、相手と一つの作品を共同制作するという交流は大変そう」と、アートマイルに関心はあるものの一歩が踏み出せない人も多いようだ。「どうやってパートナー校を探したらいいの?」「交流手段は?」「いつ何をどうしたらいいの?」新たな挑戦に不安はつきものである。


 JAMでは初めての教師でも安心して取り組めるように様々なサポートを提供している。まずはパートナー校の紹介。JAMのグローバルなネットワークから年齢や希望する学習テーマに合った相手を紹介している。次に交流ツールの提供。相手と1対1でやりとりができる電子フォーラムでは他のペアの交流の様子を見ることができるので初めての教師には大変参考になる。JAMが参加校に配布するカリキュラムモデルには月毎の学習活動とねらいが示されている。交流は9月の自己紹介に始まり、10月テーマの協同学習、11月絵の構図と下絵検討、12月日本側の制作、1-2月相手側の制作、3月の鑑賞と活動の振り返りで終わる。「スケジュールの大枠は決まっているが具体的な学習活動は教師のねらいに合わせて自由に授業設計ができるので普段の授業に取り込み易く、学習効果も大きい」と参加教師の評価が高い。


 協同学習のテーマは、学校で既に取り組んでいる学習のテーマにするとよい。「文化」をテーマにしたある小学校では社会科で地域の伝統や良さを学習したことをそのまま自分たちの地域文化として相手に伝えた。「環境」をテーマにした小学校では総合的な学習で環境について調べたことを視覚的にまとめ、簡単な英語にして相手に伝えた。どの国と学習するときにも言語は英語。しかし、難しく考える必要はない。画像を多く使い視覚的に情報を伝えるのがポイント。写真に簡単な英語で説明をつけるだけで多くの情報をリアルに伝えることができる。しかも絵を描くときにはその写真が大いに役立つことになる。


 絵は日本側が先にキャンバスの半分に描いて相手に送る。子どもたちは絵を描く時に必ず相手のことを想いながら描く。「この形(色)をどう思うかな?」「この続きにどんな絵を描いてくれるかな?」完成した絵が戻って来てキャンバスを広げるときのドキドキ感。初めて絵を見たときの子どもたちの歓声「わー、つながってる!」「すご~い!」体中に感動の電気が走った感覚はきっと大人になっても彼らの心に残るだろう。子どもたちの声がはずむ「もっといろんな国と交流してみたい!」

グローバルな次世代てる

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