8日4日に神戸のJICA関西で本年度の第2回目のセミナーを開催しました。今回は福岡、香川、岡山、兵庫、大阪、岐阜、愛知、石川から参加があり、東京セミナーと同様に昨年度の参加校の実践発表やアートマイルが模擬体験できるワークショップで大変盛り上がりました。
【実践発表】
・学年3クラスで取り組んだとのアートマイル(金沢市立額小学校)
・インドネシアとのアートマイル(明石市立魚住東中学校)
・ニカラグアとのアートマイル(羽島市立福寿小学校)
【講義】
「国際協働学習としての意義と評価方法」 清水 和久(金沢星稜大学)
【ワークショップ】
アートマイルプロジェクトの模擬体験 ~絵の構図決定のシミュレーション~
<セミナーの様子>
金沢市立額小学校の「学年3クラスで取り組んだアートマイル」の発表は、これまでの2年間で行った台湾、インドネシア、インド、ヨルダン、オーストラリアとの交流の中でもインドに焦点を当てた発表でした。何回もテレビ会議を行い、手紙や物も送り合い、フォーラムを活用してお互いの情報を共有して子どもたちが相互理解を深めて充実した協働学習が実現できたのは、教師のしっかりとした授業設計と臨機応変な対応と指導の成果であることが分かりました。
明石市立魚住東中学校の発表は、アートマイルに取り組むことで生徒に何を掴んで欲しいかという教師の思い(信念)が活動の根底にあり、相手としっかりコミュニケーションを取ることで教師同志、生徒同志に友情の絆が育っていった実践発表でした。交流した相手を「盟友」を呼び、生徒達が世界に盟友ができたことを喜びとしているのが印象的でした。
羽島市立福寿小学校のニカラグアとのアートマイルは、ニカラグアで参加した青年海外協力隊との共同発表で、同時間に日本とニカラグアで何があったのかがよく分かる興味深い発表でした。教師と生徒が一緒になっていくつもの障害を乗り越えながら一つ一つ前に進んでいって最後に大きな達成感を得られたことを子どもたちは一生忘れないでしょう。
金沢星稜大学の清水和久先生の「国際協働学習としての意義と評価方法」の話は、学校の正規の授業でアートマイルに取り組んでいる教師にとっては一番知りたいこと、これからアートマイルに取り組む教師にとっては大変意義深い話でした。
実践発表と講義に続いてアートマイルを模擬体験できるワークショップ。仮想の交流相手国は、ブータン、ブラジル、モロッコ、ベトナムの4つの国。4つのグループに分かれて、それぞれの国と壁画の共同制作をするという模擬体験に楽しく取り組みました。
セミナー修了後、JICAのレストランで円卓を囲んで懇親会。話は尽きません。
建物を出て入り口を振り返れば夜のエントランスホールに浮かび上がる壁画、最高!