2014年度「アートマイル国際交流壁画共同制作プロジェクト」では、国際協働学習の成果として53枚の壁画が完成しました。参加校の報告書よりアートマイルの国際協働学習における児童・生徒、教師の意識の変化の一部を紹介します。
・20年前の民族大虐殺のことをえがいた「ホテルルワンダ」を観て「命」「平和」について考え、「自分たちが願う未来」について話し合った。
・ルワンダの高校生たちが「自分が将来この国を豊かにしたい」という強い気持ちを持っていることを知り、それに比べて豊かな国にいる自分たちは社会のこと を何も考えていないことにショックを受けていた。経済が発展した国とこれから発展する国の同世代の自分の将来に対する意識の違いを実感していた。
・経済の格差は学ぶことへの意欲とは関係ない、むしろルワンダの高校生の方が学習へのモチベーションが高いことに驚き、それが刺激になった。
・カナダ側から与えられた「未来への希望は何か?」という問いに大多数が「幸福になること」と言ったことで、「幸福って何なのだ?」という問いに発展した。そこから今年のテーマ「私たちの未来への希望」サブテーマ「世界の幸福と不幸」が生まれた。
・初めは「お金が欲しい」など目先のことしか浮かばなかった多くの生徒達だが「幸福とはきれいな水が飲めること」「家族が離ればなれにならずに暮らせるこ と」という切実な意識を持つ生徒達の意見に刺激を受け、新聞やネットで世界の幸福と不幸について調べていくうちに、自分たちの生活が多くの他者、それもよ り不幸な他者に支えられている面があることに気づくようになった。
・情報を交換させ、互いから学ぶ流れがでてきた。日常では見えない、人として社会に対面する友人の姿を発見し、触発された生徒も少なからずいたようだ。
・作品は、テーマが大きくモチーフも多様であることからまとめるのに苦労したが、苦闘の痕跡がちりばめられた作品もそれなりの意味があるだろうという所に落ち着いた。
・距離的には近いけれど、あまり知らない遠い国というイメージを持っていたが、違う言語で違う文化や習慣を持った人たちとカード交換やテレビ会議を通して、以前より少し近い国に感じるようになった。
・世界情勢について学習したり、ヨーロッパのスポーツ体験をしたり、100人の村ワークショップをしたりした。それによって、世界には様々な国があること を知ることができた。また、今の自分たちの生活に感謝すべきだという想いを持つことができた。グローバルな視野が育った。
・Our students practiced teamwork, many of them learned to take the responsibility, to help each other. It was also very useful to communicate in English.
・台湾の同世代の友達とテレビ会議や直接交流で話したり、一緒に活動する体験を行ったりすることで、外国の伝統や文化について実感を伴った理解ができた。
・壁画制作で一人一人の個性や特技を認め合うことができ、進んで取り組もうとする姿も見ることができた。
・We learn to respect others and take others opinions into consideration.
・世界で起こっていることを知らなかったけど、たくさんの国々で紛争が起こっていることを知り、ぼく達と交流して戦争はよくないことや平和の大切さを伝え、「戦争が起きない世界にしたい」「平和でみんなが笑顔の国にしたい」と思った。
・平和についての意識が高まり、日本が世界からどう見られているのかを考えるようになり、生徒にも発信するようになりました。
・活動を積み重ねていくたび、生徒の判断力・決断力が身についてくる様子が実感できた。
・相手校の良さを発見すると同時に、自己紹介や学校紹介を通じて自分たちの良さを改めて見直す機会となりました。
・教師と児童が国際交流をともにつくりあげていくという意識で取り組めました。
・場所さえ知らなかったインドネシアについて関心が高まり、同時に世界各国についても自主学習で調べるようになった。
・外国語活動の取り組みに対して意欲的になった。
・The students are increasingly proud of Indonesia culture, more confident speaking in English.
・英語学習への意欲が劇的に変化しました。
・海外の児童と接することによって、異なる文化と関わり合う楽しさを実感していました。
・目的意識を持たせた実践が大きな効果を生むと言うことを知りました。
・相手校とコミュニケーションを取っていくための手段として英語が必要であることを実感したので、外国語の授業の仕方を考えるようになった。
・ケニアの現状を知ることで、国が違うと思い描く夢や大切に思っていることが異なることを理解し、違いを認め合おうとする意識が出てきた。
・ニカラグアの子どもがどうすれば分かるか、喜んでくれるかを考えて、児童との活動を考えていくことができた。
・子どもたちは「知りたい」「伝えたい」という意欲が高まった。
・国際理解教育がこれほどまでに簡単でダイナミックに行えることに感銘を受けた。
・子どもたち自身の活動が真に国際親善につながることを学んだ。
・文化や生活習慣の違いや共通点を知って驚きが大きかった。「もっと他の国のことも知りたい」という気持ちを持った児童がほとんどであった。
・どうやったら子どもたちが主体的に活動出来るかを考えるようになった。
・We were happy to be introduced by Japanese culture, history and deep meaning of this project.
・調べていくことで日本との共通点を見つけ、興味を持つようになりました。メールのやりとりや写真を見ることで、平和を思う気持ちに国境はないことに気づきました。
・他の国とも交流してみたいという意欲が出てきました。
・子どもたちはテレビ会議で思ったように話せないことから英語の必要性を実感していました。
・テレビ会議の効果は大きかった。なかなか理解してもらえない相手にどうやって伝えるか工夫していたことにびっくりしました。
・最初イランという国がピンとこなかったように見られたが、やりとりをしているうちにだんだんとイランに関心が向いていきました。
・英語に接する時間が増え、英語を学ぶ意味を実感することができたように感じました。
・Through working on this project students paid more attention to their own culture & history and promote communication, understanding and friendship with peers from Japan.