【報告】兵庫県高校英語教育研究大会

2月4日に姫路市民会館大ホールで平成27年度兵庫県高等学校教育研究会 英語部会研究大会が開催されました。

【講演:コミュニケーション能力の育成を目指して】

午前中は、文部科学省初等中等教育局の太田光春視学官の講演「コミュニケーション能力の育成と目指して ~自律した学習者を育てる~」がありました。

 

「何のために英語を勉強しているのか?英語を使って人とコミュニケーションするためではないのか」

「いくら読む・書く・聞く・話すの4技能の力を付けても、英語をコミュニケーションの道具として使ったことがない人が英語を使ってコミュニケーションできるわけがない。知っていることと使えることは全く違う。

「ゲレンデでどんなに先生が上手にスキーを滑って見せても、それで生徒が滑れるようになるわけではない。先生がどんなに上手に泳いで見せても、それで生徒が泳げるようになるわけではない。4技能は使わなければ意味がない。

 

明快でした!

【アートマイル講座】

午後のワークショップでは、塩飽代表が「アートマイル国際協働学習における必然性英語によるコミュニケーション力育む」というテーマで話をしました。


今、国はグローバル化に対応した英語教育を中学・高校に求めています。
昨年国から出された英語教育の改革についての有識者会議の報告には、「急速にグローバル化する社会では、国民一人一人が、様々な社会的・職業的な場面において、英語でコミュニケーションを行う機会が格段に増える。我が国の将来にとって英語のコミュニケーション能力の向上が不可欠である。」とあります。

そのために、高校では、
・4技能を活用して実際にコミュニケーションを行う言語活動を一層重視
・授業で積極的に英語を使おうとする態度を育成
・英語を用いてコミュニケーションを図る体験を積む
とあります。

これらは全部アートマイルで克服できることばかりです。今国が力を入れているグローバル化に対応する英語教育の「ツール」がアートマイルだと確信しました。

【発表資料】

アートマイル講座「アートマイル国際協働学習における必然性が英語によるコミュニケーション力を育む」(プレゼン資料)
兵庫県高英研アートマイル講座(20160204).pdf
PDFファイル 2.4 MB

【報告】

平成27年兵庫県高等学校英語研究大会発表報告 ジャパンアートマイル 塩飽隆子

 

世界の人々と協働して未来を拓く次世代の育成に取り組んでいるジャパンアートマイルは、海外校とインターネットで使って同じ学習テーマで協働学習を行い、学習の成果として1枚の大型絵画を共同制作する国際協働学習プログラム「アートマイル国際交流壁画共同制作プロジェクト」(文部科学省・外務省後援事業、JICA協力事業)を開発して国内・海外の学校に提供し、参加する学校を支援しています。

 

 今、国はグローバル化に対応した英語教育改革を加速化するために「国際社会の多様性に対応した目標・内容を設定し、幅広い話題について発表・討論・交渉などを行う言語活動の高度化を図り、情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりするコミュニケーション能力を高める」という指標・目標を設定しています。

 

これらの能力は世界の同世代と学び合う国際協働学習で高めることができます。多様な文化背景を持つ相手と異文化理解・相互理解を深めながら同じテーマについて学び合い、ゼロから相手と一つの作品を創り上げるアートマイルでは、最終的に相手と一緒に壁画を完成させるという明確なゴールがあるために、そこに向かう全ての学習に必然性があります。自分たちの情報・考えを英語でまとめて的確に伝える必然性、相手の情報・考えを的確に理解する必然性、英語でコミュニケーションをとりプレゼンする必然性があり、ときには相手と意見を調整あるいは交渉しなければならないこともあります。一見とても難しいことのようですが、実在する相手がいるから、その相手と友達になったから、もっと伝え合いたい、もっと分かり合いたいという気持ちが高まり、生徒自身が能動的に英語でコミュニケーションをとって相手と協働するようになるのです。

 

しかし、世界の人と協働するということは英語力がつけばできればできるというものではありません。日頃から教科横断的に思考力・判断力・表現力を鍛えなければなりません。グローバルな21世紀の国際社会で解決が簡単ではない様々な課題に世界の人々と一緒に取り組み、協働して未来を切り拓いていくためには、どの国の人とも英語で議論できる力が求められます。プロジェクトベースの国際協働学習では、各教科で身に付けた知識や技能を総合的に使い、英語の4技能も総合的に使って世界の人々と議論し協働する能力を育てることができます。

 

高校英語研究大会では、「アートマイル国際協働学習における必然性が英語によるコミュニケーション力を育む」という題で、どのように電子フォーラムやテレビ会議を使って相手と自己紹介をしたり自国の文化を教え合っているのか、テーマについて調べたことをプレゼンや動画にまとめて発表したり、絵の構図や描く内容について相談したりしているのか、また途中で予想外なことが起きたときにカルチャーショックを受けながらも自分たちの意思をはっきり伝えることで生徒の意識が変わったのかなど、事例を上げながら国際協働学習の効果を発表しました。

 

グローバルな次世代てる

アートマイルの国際協働学習

アートマイル国際交流壁画

共同制作プロジェクト

 

【後援】文部科学省・外務省

【協力】国際協力機構JICA

ジャパンアートマイルはSDGsを支援しています。

Topic 最新情報

ユネスコスクールへようこそ!

World 海外情報

Art
M
iles
M
ural
P
roject

≪支援企業≫

 

ターナー色彩
株式会社

 

国際物流

UPS